どうもこんにちは!
斎藤です(^^)
○○ダイエット、××ダイエットなど痩せると謳って宣伝しているダイエットサプリメントって大体が流行り廃りはあるものです。しかし、健康食品で本当に体にとって重要な栄養素ってサプリメントでも流行り廃りってないのです。その証拠に、乳酸菌ってずっと流行ってますよね。
最近は「腸活」という言葉も生まれたぐらいですからね。
新谷先生はじめ、健康づくりの書籍で健康法を提唱している先生の本を読むと大体が腸内環境の重要性を説明しています。このようなこともあり、腸の健康がいかに重要か?というのが浸透してきた影響もあるのかもしれません。もはや腸の健康ってある意味常識なぐらいみなさんご存知です。
サプリメント、ヨーグルトは昔からありますけど、お菓子が登場したのってここ最近ではないでしょうか。たとえば、ロッテが販売している「乳酸菌ショコラ」という商品はものすごい売れているそうです。今日はそんな乳酸菌ショコラについて書いてみました。
目次
乳酸菌ショコラを食べてみました。
チョコボールのタイプを購入しました。
食べてみましたが、非常に甘い。。。
口の中でもなかなか分解されず歯にくっつくのは少しデメリットかもしれません。
まあ、甘いもの好きにはいいのかも。
●名称:チョコレート●原材料名ː砂糖、全粉乳、カカオマス、ココアバター、植物油脂、乳酸菌末、水あめ/乳化剤、光沢剤、香料、増粘剤(アラビアガム)、(一部に乳成分・大豆・ゼラチンを含む)
栄養成分表示1袋(26g)当り エネルギー141kcal、タンパク質2.0g、糖質13.7g、脂質8.8g、食物繊維0.9g、食塩相当0.04g
このチョコレートは体に良いとは思えない。
栄養成分は見てのとおりです。食品添加物や脂質、糖質の文字が目立ちます。健康志向ということもありこういった商品が売れるのでしょうけど、おそらくこれをたくさん食べたら体への負担がとても大きくなるのではないかと思いました。
1.脂質が多い
チョコレートが抗酸化効果や発がん予防に良いといわれているのは、カカオポリフェノールです。脂質に関してもココアバターだけであれば全然よいと思いました。しかし、気になるのは「植物油脂」です。確かに「植物油脂」と聞くと、植物性の油だから安全かなと思いますよね。
しかし、これは分からないのです。
酸化した使いまわした油を使用している可能性もありますし、水素を合成して作ったトランス脂肪酸を使っていることだってあり得るのです。細胞を破壊する発がん性が懸念されているトランス脂肪酸、もし、これが入っているのであれば、いくら乳酸菌が入っているからと言って体に良いわけがありません。
それに、質の悪い油の場合は、消化酵素を大量に消費します。それに、なかなか消化されません。体の中に残ってしまいますので虫歯や肥満の原因にもなり得ます。
2.糖質が多い
一袋あたり13.7gの糖質が含まれています。一見、糖質13.7gというとそこまで大したことはないようにも思えます。たとえば白米100gに含まれる糖質は77gです。ご飯の替わりとすればそこまで大したことはないかもしれませんが、砂糖13.7gと考えると一気に血糖値が上がります。
おやつで少し食べるぐらいなら良いと思いますが、これを毎日サプリメントのように食べるのは少し考えますね…
甘党の人であれば苦なく食べられると思いますが、私は試しに4つ食べてみましたが、非常に甘く、毎日食べるのは無理です。というか、一袋全部すら食べることはできませんでした。これがもし、難消化デキストリンなどであれば血糖値もあがりにくいのでまだ全然いいと思いますけどね。
しかし、これだけの砂糖を毎日のように平気で食べていたらやはり糖尿病のリスクも十分に考えられますので、「絶対に食べるな!」とはいいませんが、食べ過ぎには注意しましょう。
乳酸菌ショコラで健康効果は本当に期待できるのか?
では、脂質が多い、糖質が多いという面で健康にあまりよろしくないとお話ししましたけど、実際に健康にプラスになりそうなところはあるのか?それについてみていきたいと思います。
1.乳酸菌が腸まで届く
乳酸菌サプリメントで腸まで届くものはほとんどが特殊なコーティングがされています。なぜなら、乳酸菌は非常にデリケートなため胃酸でほとんどが殺されてしまいます。「腸まで届く乳酸菌」と謳ったヨーグルトの中にはたった1匹しか届くか届かないかというものもあります。
日本の法律がそれを容認しているのである意味仕方のないことなのですけどね。
では、乳酸菌ショコラに含まれる乳酸菌は腸まで届くのでしょうか?チョコレートと一緒に乳酸菌を摂取すると通常の100倍多く届くということが研究により明らかになりました。それを利用して開発されたので乳酸菌自体は届くのでしょう。
まあ、チョコレートというよりかは、チョコレートに含まれる脂質が消化に悪いく胃腸でしばらく停滞するのでそれにより乳酸菌が腸に届きやすくなっていると考えられます。
2.チョコレートといえばカカオポリフェノール
確かにチョコレートに含まれるカカオポリフェノールの健康効果はすごいものがあります。私たちの生活の中で、心身がダメージを受けると活性酸素が発生します。これは、ウイルスなど外敵から身を守るための消毒薬のようなものです。
ところが、あまりにも強い刺激を受けると活性酸素は大量に分泌されます。となると関係のない細胞まで破壊されてしまいますので、ポリフェノールなどの抗酸化成分が必要になるというコトです。その除去効果が非常に高いのがカカオポリフェノール。
ただ、問題なのは、カカオポリフェノールを1日あたり必要摂取量は、200~500mgとなります。これは、大体、乳酸菌ショコラ一袋で200mgはとれるかな?という印象です。効果を期待してこれでたくさん摂ろうとすると二袋、三袋となります。
しかし、糖度を考えたときにカカオポリフェノールの効果は期待できるかもしれませんが、それ以前に砂糖の摂り過ぎで肥満、糖尿病のリスクが懸念されます。それであれば、初めから高濃度カカオのダークチョコレートを食べたほうが全然効率的です。
調べたら乳酸菌がたった一つしかなかった…
ロッテのホームページを確認したところ、「乳酸菌T001株」を使用しているとのことです。なんでも京都の伝統的な漬物から作られた素晴らしい乳酸菌で、腸内環境を改善する効果があることが研究から分かっているそうです。それも、400種類の乳酸菌の中から厳選したのだとか。
日本の乳酸菌サプリメントもあまりこだわっていない点ですが、品質の高い乳酸菌を摂取すればそれでいいというわけではありません。
というのも、乳酸菌って実は人によって合う、合わないがあります。たとえば、このT001株が体に合っていて摂取すれば腸内環境が改善される人もいれば、そうではない人もいるわけです。つまり、複数の乳酸菌が含まれている健康食品のほうが良質なものだと考えられます。
どなたが飲んでも効果が期待できるようにあえていろいろな乳酸菌を配合する。これが乳酸菌サプリメントを選ぶ基準でもあります。その点が少し残念なところだと思いました。
乳酸菌ショコラの総評
以上、乳酸菌ショコラについて思ったことを書いてみました。
もし、これでサプリメントと似たような効果が期待できるとか、健康のためにたくさん食べたほうがいいと思うならやめておいたほうがいいです。糖質、脂質の摂取量を考えると普通のお菓子と全く変わらないです。確かに乳酸菌が腸まで届くかもしれませんが、その分体に悪いものまで摂るので結果的にマイナスです。
なので、たまにお菓子として食べる分には全然いいと思います。常食するのはいけません。
また、乳酸菌がたった1種類しか含まれていないので、もし、自分に合わない乳酸菌だとしたら食べてもあまり意味がないというコトにもなりますからね。もし、乳酸菌の効果を期待したいなら、このようなお菓子を食べるのではなく、普通にサプリメントを飲むのが一番効果的です。
サプリメントも何でもよいわけではなく、しっかりと腸に届き、乳酸菌が複数種類含まれているものがおすすめです。現状ですと、フィロソフィですね。